砂上のお伽話

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ヴュステリアへ向かう旅の途中
少年に出会った。

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少年は不思議なことに
瓶に砂を詰めて運んでいた。


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私は尋ねた。
「なぜ君は 砂漠で砂なんかを大事に持っているんだい?」


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「おじさん、このへんの人じゃないね?」


少年が言うにはこうだ。

“ここは星降りの砂漠。
とあるオアシスの泉に降り注いだ星は、
夜空に帰ろうと満月の光を帯びて
百年に一度、泉の底から浮かび上がるのだという。
その砂は古くから「星屑の砂」と呼ばれ、
幸運を呼ぶと重宝されている。
そして、町でとびきり高く売れるのだと。”


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「これが、その星屑の砂。」

少年は、自慢げにそれを見せてくれたが、
私にはどう見ても、ただの砂にしか見えなかった。

「なんなら、おじさんにも売ってあげようか?」


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多少なりと興味はあったものの、
少年が言う法外な値段に私はたじろいだ。

「ま、信じないなら それでもいいけど。」






私はしばらく、少年と共に歩いていたが、
途中で別れることになった。

別れ際に、少年は言った。

「このへんのことを知らないなら 気をつけたほうがいいよ。」


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「スナハミクジラのお腹の音が聞こえたらすぐに身を隠さなきゃ。」


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「運が悪いと、足の速いカンムリツノラクダでさえ、ああなっちゃうんだから。」

そう言って、少年はにやりと笑った。

「運が悪いと、ね。」





I appreciate your visit!







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私の視点と君の視点


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in 鳥取砂丘

こんな風に風紋が見えるのは珍しいんだそうな。
私は運が良かったようです。







Thank you for readin this to the end.
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1 Comments

Aster "拍手コメント c・・・様"
わー!そんなそんな><;
恐縮です!でも嬉しい!
暑い中、頑張って撮った甲斐があります。
撮ったのは5月でしたが、それでも暑かった・・・。
ずっとここに行ってみたかったんです。
プチ外国気分を味わいたくて。
そんな旅行記風のストーリーになりました。

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